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大人たちの朝活

「趣味の靴」と「カメラ撮影」を楽しんだ日の一コマです。

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磨く前から、もう格好いい

10年前に作ってくれた、JOE WORKSのダブルモンクストラップ。今では日々の通勤でしっかり活躍しているそうで、その履き皺も、色の抜け方も、ただの消耗ではなく「ちゃんと使っている道具」の表情になっていました。

ぴかぴかの新品ももちろん気持ちがいいですが、こういう道具としての気配をまとった一足には、また別の説得力があります。雨だろうと雪だろうと足元を支えてきたであろう気配があって、そこがまた実にいい。

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今日は「私が磨く」のではなく

今日はその靴を磨く日。ただし、磨くのは私ではなく、あくまでお客様です。私は横で、別のお客様からお預かりしている靴を磨きながら、道具やクリームの使い方のヒントを時々お話しするくらい。

手を動かしているのはご本人ですが、こちらまで満足感がある。自分の靴を、自分の手で少しずつ整えていく。その時間そのものが、贅沢なのかもしれません。

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少しずつ、艶が戻ってくる

すっかり色艶が落ち着いていたJOE WORKSも、布を当てていくうちに、ゆっくりと深みを取り戻していきます。こういう瞬間は、何度見てもいいものです。派手ではないのに、確実に変わっていく。革靴磨きの醍醐味は、やはりここにあります。

しかも今回は、ただ見ているだけではなく、ご本人がその変化を手元で確かめながら進めている。お気に入りの靴との距離が、少しだけ縮まる感じもまた良いのです。

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横顔まで整ってくる

つま先だけでなく、横顔まで見ていくと、使い込んできた靴ほど味わいがあります。履いてきた時間があるからこそ、磨いた革がちゃんと応えてくれる。そういう靴は見ていて飽きません。

もちろん新品のように戻すわけではありません。使ってきた跡は残したまま、その靴らしい良さを引き出していく。そこが、今回の朝活の本来の目的かもしれない。決して気をわず、自分の物差しのなかで満足感を得る。誰にも何も言わせない時間と空間。

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寄り道ばかりで、なかなか進まない

ただ磨いているだけかと言えば、まったくそんなことはありません。日々のどうってことのない話をして、お茶菓子をつまんで、また靴に戻って、少ししたら今度は別の話になる。なかなか前に進まないのですが、それもまたこの朝活の楽しみでした。

真面目に磨いているようで、案外そうでもない。けれど、そういう時間の重なりがあるからこそ、後で振り返ったときに妙に印象に残る一日になるのだと思います。

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磨き終えたら、今度は撮る側へ

気がつけば時間はお昼をゆうに回っていました。靴がきれいになると、次にしたくなるのは写真撮影。持ってこられたミラーレスカメラで、お客様がご自身の靴を撮り始めます。そこで私は、そんなお客様を横から撮影(笑)

靴が主役のはずなのに、こういう日は人の表情まで含めて景色になります。好きなものを前にしている人は、やはりいい顔をしているものです。そんな一コマまで含めて、実にいい時間でした。

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一度きりの人生に、ちゃんと残る日

革靴を磨いて、少し話して、また笑って、写真を撮る。ただそれだけといえばそれだけなのですが、こういう日こそ案外、後からじわじわ効いてきます。一度きりの人生に、こうして楽しい思い出の一コマを刻めた一日でした。

派手な出来事ではなくても、自分の好きなものを手入れして、眺めて、記録して、誰かと共有する。大人たちの朝活としては、なかなか上出来だったと思います。