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PARABOOT MICHAEL LIS NOIR

自然なブルームに、時を重ねた革の味わいが宿る。

本日、再入荷した「MICHAEL NOIR」を午後から実際に履き、そのままブログを書いている。1945年の登場以来、およそ80年にわたり大きく姿を変えず愛され続けてきたフレンチチロリアンの名作だ。堅牢な作り、こだわりのラバーソール「Marche II」の頼もしさ、そして天候を選びにくい「Lisレザー」。今回は、新品と私物の履き込んだ一足を並べながら、その魅力と「ブルーム」という自然な表情について、できるだけわかりやすくご紹介したい。

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新品MICHAEL NOIR。まずは端正な佇まいから。

変わらない形には、ちゃんと理由がある。

MICHAELは、丸みのあるトゥと独特のUチップが印象的なパラブーツの代表作。けれど、この靴の魅力は見た目だけではない。しっかりとした作りなのに、実際に足を入れると驚くほど日常に馴染む。そのバランス感覚が、本当に見事だ。

たとえるなら、古い喫茶店の木の椅子のような存在。最初は少し重厚に見えるのに、座ってみると不思議と落ち着く。MICHAELもまさにそんな一足で、デニムにも軍パンにも、ウール系のパンツにも自然に馴染んでくれる。

約80年愛され続けるデザインは、流行を追いかけた形ではなく、「使われ続けることで完成した形」と言えるかもしれない。

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新品と履き込んだMICHAEL。表情の差がこの靴の楽しさ。

新品の美しさと、使い込んだ後の深み。

新しく入荷したMICHAEL NOIRは、引き締まった黒と端正な面構えが魅力。一方で、履き込んだ私物のMICHAELには、言葉にしすぎないほうがいい種類の渋さがある。まっさらな革の緊張感と、使われて育った革の余裕。そのどちらにも、それぞれの美しさがある。

この靴は、買った瞬間が完成ではない。履いて、歩いて、雨に打たれ、乾かし、手をかける。その積み重ねが、その人だけの一足を作っていく。新品と私物を並べると、その違いがとても素直に見えてくる。

「どちらが良い」ではなく、「どちらも良い」。それがMICHAELの懐の深さだ。

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ブルームがたっぷりと現れた一足。まるで冬の朝の薄化粧。

「ブルーム」とは、革が内に抱えている余白のようなもの。

MICHAELに使われている「Lisレザー」は、とてもタフな革として知られている。悪天候でも安心して履けると評判なのは、この革の内部にたっぷりと含まれたワックス成分のおかげだ。

寒い季節になると、そのワックスが革の表面にふわっと浮き出てくることがある。これが「ブルーム」。ぶどうの表面にうっすら乗る白い粉のように見えることから、同じ名前で呼ばれている。決して汚れではなく、革がしっかり油分とワックスを抱えている証のひとつだ。

つまりブルームは、革の体温が少しだけ目に見えるようになったもの、と考えるとわかりやすい。知るほどに、ただの白っぽい変化ではなく、むしろ愛着の湧く自然な現象に見えてくる。

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すれ傷とブルームが重なり、道具としての説得力が増していく。

少しの擦れも、この靴では「欠点」になりにくい。

Lisレザーは、無傷のまま神棚に置いておくより、使ってこそ本領を見せる革だ。だからこそ、小さな擦れや細かな当たりも、どこか道具らしい説得力に変わっていく。そこにブルームが重なると、表情はさらに豊かになる。

ピカピカ一辺倒ではないところが、この靴の面白さ。たとえば古い革の鞄や、使い込まれた木の机のように、少しの跡があるからこそ雰囲気が増す。MICHAELも同じで、「綺麗すぎない美しさ」を楽しめる一足だ。

もちろん簡単なケアで整えることはできるが、少し残したまま味として楽しむのも、この靴らしい付き合い方だと思う。

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履き皺さえも陰影となり、足元に奥行きをつくる。

履き皺は、歩いた時間の記録になる。

革靴に皺が入るのは当たり前のこと。けれどMICHAELは、その皺が不思議と嫌な印象になりにくい。もともと持つ丸みのあるフォルムと、ワックスを含んだ革の質感が合わさることで、陰影そのものが味わいになるからだ。

新品の張りのある表情も素晴らしいが、履き皺が入ってからの表情には、肩の力が抜けた大人っぽさがある。見た目は無骨なのに、どこかやわらかい。そんな矛盾を自然に成立させてしまうのがMICHAELの強さだ。

そして足元の安心感を支えるのが、パラブーツ自慢のラバーソール「Marche II」。しっかり地面を捉え、晴れの日だけでなく、雨や雪の季節にも気兼ねなく出番を作ってくれる。

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ブルームは簡単に整えられる。でも、この自然な表情もぜひ味わってほしい。

消してもいい。残してもいい。だから、愛着が深まる。

ブルームはブラッシングや乾拭きで比較的簡単に落ち着かせることができる。けれど、その前に少しだけ眺めてみてほしい。新品なのに、どこか懐かしい。そんな空気をまとって見えるのは、この自然な表情があるからだ。

革靴は、きっちり整えて楽しむのも正解。けれど、自然が作ったニュアンスをあえて少し残しながら付き合うのも、また粋な楽しみ方だと思う。ブルームのことを知れば知るほど、拭き取るのが少し惜しくなる。その気持ちも、この靴の魅力の一部だ。

晴れでも、雨でも、雪でも。パラブーツを存分に楽しみたい方は、ぜひ一度ご来店ください。上越市の皆さまはもちろん、長野・富山など隣県からのご来店も大歓迎。実際に足を入れてみると、写真だけでは伝わらない「頼もしさ」がきっと見えてくる。

「今日は天気が読めないな」という日ほど、MICHAELの良さは際立つ。気負わず履けて、きちんと格好いい。そんな一足を探しているなら、ぜひ店頭でその魅力をご体感ください。

シューズサロンなとりや

〒942-0001 新潟県上越市中央2丁目5-5

TEL 025-543-4061

営業時間 10:00〜19:00

定休日 月曜日(不定休あり)