ショセ C-7039 BUG/C ボタンブーツ
コードバン×馬の「ソールアップグレード」加工のススメ

レザーソールの憧れはそのままに、雨も石畳も“気にしない靴”へ。

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ショセのボタンブーツを『アグレッシブに履きたい』――その願い、叶います。定番の「3点セット加工」で、レザーソールの“雰囲気”はそのまま、滑り・減り・雨の日ストレスをぐっと軽減。コードバン×馬革の艶、ボタンブーツの色気、そして実用性。ここ、全部取りにいきましょう。

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さて本題。レザーソールって、いつの時代も“正義の格好良さ”があります。ところが現実は、雨・砂利・マンホール・石畳……敵が多い。ドレス靴ならまだしも、カジュアル寄りに履くほど「気を遣いすぎて出番が減る」問題が起きがちです。そこで当店がよく提案するのが、加工3点セット。いわば『戦えるレザーソール』化です。

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雨の日の横断歩道、マンホール、白線……ここで“ヒヤッ”とした経験があるなら、ソール加工は投資価値あり。
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フロントは「Vibram エクスプローション・ハーフラバー」。トゥには“ヴィンテージトゥスチール”をツライチで仕込み、先端摩耗を先回りでガード。

まずフロント。Vibram社のエクスプローションハーフラバーは「厚さ約2mm」で、細かな溝のトレッドが“適度に掴むのに、引っかかりにくい”。歩いていて気持ちいいのに、見た目はあくまでスマート。硬度は「86A」。これ、ザックリ言うと“スニーカーソールより締まっていて、車のタイヤほど硬くない”あたりの感触です(消しゴムみたいに柔らかいわけではなく、ゴムの腰がある感じ)。結果、グリップと耐摩耗のバランスが良い。

そしてトゥが減りやすい方へ。ヴィンテージトゥスチールは、半月状の金属チップをツライチで埋め込み、ボルトで固定するタイプ。頑丈です。減りやすい“先端だけ”に防具を着せるイメージ。金属なので路面によっては蹴り出しでツルッと感じることもゼロではありませんが、私自身は「困った記憶、ほぼ無し」。むしろ“先が減らない安心感”のほうが勝ちます。

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“滑るかも”の緊張が消えるだけで、歩き方は自然に良くなる。雨の日ほど差が出ます。
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ヒールは「Vibram エクスプローションヒール」。約7mm厚・硬度85Aで、クッションと耐久性を“いい塩梅”に両立。

次にヒール。高級靴ほどヒールはレザー(またはレザー+半月ゴム)が多いので、ここをラバー化すると“日常の不安”が一気に減ります。今回はエクスプローションヒールが相性抜群。約7mm厚で、硬度は「85A」。86Aよりほんの少しだけマイルドで、クッション感が出やすいイメージです。例えるなら「硬すぎないアウトドア用のソール」くらいの印象で、カツカツ鳴りすぎず、踏み出しがラク。雨天路面でも安心感が増します。

このフロント(ハーフラバー)+トゥスチール+ヒールラバーの3点セットは、当店でも“いちばん人気”の定番メニュー。やっていることはシンプルで、『履き心地アップ』『グリップ確保』『耐久性アップ』を同時に取りにいく作戦です。

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3点セット装着例。東京のお客様のボタンブーツが“街で戦える相棒”に。歩くたびに、靴が誇らしげに見えてきます。

ここが一番大事な話。ゴムは消耗品です。だからこそ、完全に無くなる前に“交換”してあげれば、靴本体(ソールの土台)を大きく削らずに済み、結果としてランニングコストが抑えられます。『モノを大切にする』日本人の気質とも相性がいい。

そして何より――自分の靴なのに、いつまでも“気を遣って履く”のは勿体ない。せっかくのコードバン、せっかくのボタンブーツです。ガンガン履いて、艶を育てて、あなたの足跡で“自分仕様”にしていきましょう。靴は飾るより、歩いてこそ格好いいです(もちろん、たまには撫でて褒めてあげてください)。

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完成後の一足。納品時はボタンを外してお渡ししました。履き始めの“儀式”として、留める時間すら楽しくなるはずです。
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