気がつけば、
人生の半分を共にしている靴
があります。オールデン954 モンクストラップは、今でも愛すべき存在として、私と共に歩み、成長を続けてくれています。


Aberdeenラストを採用したタイトな木型は、オールデンの中でも特にドレス寄りのモデルとして知られています。しかしこの靴の魅力は、スーツスタイルの枠に収まらず、カジュアルダウン、はたまたデニムなどラフな格好と合わせてもすこぶる映える、多面的な表情にあります。


わたしにとって、オールデンという“泥沼”に足を踏み入れるきっかけとなった戦犯——それが、この954であったと言っても過言ではありません。販売当初はなかなか売れず、静かに棚で佇んでいた靴。それを私が履いて店頭に立ち、時には光沢美しく磨き上げ、またある時は、雨の中を歩いて革へのダメージ(ついでに心のダメージ)も味わった、そんな靴です。少しずつ売れるようになり、いつしか「NATORIYAさんのオールデンの代表的モデル」と言ってくれるお客様まで現れて感激の日々。


「酸いも甘いも」味わい尽くしてきたこの靴には、どこか静かな凄みと、温かな包容力が宿っています。お客様に喜んでいただけた日の甘さ。厳しいクレームに頭を下げた日の酸っぱさ。それらすべての経験が、この靴に深く染み込み、いつしか「忘れられない一足」という風格をまとっていったのです。


靴を通して「歩く人生」を支えてくれる存在。その姿はまさに、「酸いも甘いも」知る者の誇り高き在り方。


どんな味にも、意味があり、未来への糧がある。そんな風に思えるこの言葉(酸いも甘いも)を、私は、そしてこの954も、大切にしています。


辛いことがあったらここに戻ってくれば、救われるんだよなぁ〜。そんな場所やモノって、どんな人にも少なからずあることでしょう。もしそれが、当店の靴であったならと考えた時、そして、その靴で一人でも多くのお客様の人生を豊かにしてくれているなら、、、こんな幸せなことはないな! 🤗オールデンを履いて、NATORIYAで笑顔になって明日から楽しく仕事に励んで頂けたら嬉しいです!