先ほどは、まだ生まれてまもないGRIGIAラストのお話を書きましたが、今回はもう少しで当店展開10周年となるFG173です。木型はMASSIMOを採用しています。とても素直なラスト設計です。クリッパータイプの一枚革アッパーによるプレントゥダービーで、オールデンでは990のような設計です。ソールにラバーソールを装着したのは当時当店だけで、もしかすると今でもそうかもしれませんが、10年続けているのは、NATORIYAだけじゃないか?な?どうだろ。

今日入荷したアッパーは、これまでめっちゃ良い艶が出ていて、アッパーには、イルチアカーフのコロラート仕上げが施された超絶美しい手染めが表現されています。色は、T.MORO/CHERYです。写真でもその良さが伝わるでしょう? この靴は、ほんといい顔で撮影できるので、どんなに下手くそカメラマンでもそのまま表現できる靴です(笑)

バックショット! これもサイドのリフレクションが高級イタ車バリの反射を見せていますね。繋ぎ目のないアッパーデザインだから許されるリフレクションです。

そして、これがソール。ビブラム社製で、日本では同型がなぜか入手できないようで。リペアの時は少しお待ちいただくことになりますが、一応このまま修理は可能だと思います。だと思うというのは、10年やってて、いまだにソールリペアに持ってくる人がいないので(笑) そこまで丈夫か?と思うのですがが、まぁ丈夫なんでしょう。使い勝手は間違いなく良いです。あと、ジャコメッティに共通しているのが、九分仕立てによるハンドグッドイヤー製法を採用しているそうで、この手の込みようで、この価格ってバグってるよね?とはよく言われます。わたしも同意です。

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