先日、お客様から預かった一足の靴。それは、14年前に購入されたジャランスリワヤのサイドゴアブーツでした😊。このブーツは、営業の際にどんな場所へも履いていかれたということで、革がかなり使い込まれた状態に…。目についたのは、あちらこちらに見られる「銀割れ」と呼ばれる症状です🤔。

パっと見よさそうでしょう?

銀割れとは？

銀割れとは、革の表面がひび割れてしまう症状です。これが起きる原因はさまざまで、例えば:

• 雨の日に濡れた後、乾燥時に保湿成分が流出・蒸発してしまう🌧️


• 濡れた革が熱に長時間さらされる🔥


• 意外にも、クリームの塗りすぎで発生することもあります😲

綺麗に戻すのが非常に難しい症状で、私も「果たして応えられるか…」と一瞬不安になりました。でも、14年も愛用してくださった思いに応えたいという気持ちが、私の背中を押します😊🙌。

補修への挑戦

通常のクリームでは歯が立たないため、とある特殊な方法で表面を少しずつ処理していくことにしました🛠️。地道な作業で、ひとつの工程を何度も繰り返しながら慎重に進めました。ようやく見えてきた、美しい革の表情を見た瞬間には、思わず感動してしまいました😭。

もちろん、完璧にひび割れがなくなるわけではありません。深いひびはどうしても残ってしまいますが、目立たないレベルにまで回復できました。それでも十分な成果だと感じています👍。

お客様の笑顔

本日、仕上がったブーツをお客様にお渡ししました😊。とても喜んでいただけて、私自身も心から嬉しくなりました。

「またひび割れてしまったら、いつでもお持ちください。」そうお伝えし、今回の補修の物語は幕を閉じました✨。

愛着が作る新しい物語

長く愛されてきた靴には、その分だけ物語があります📖。今回の補修が、その物語に新しい1ページを加えるきっかけになれば幸いです😊。