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VIBERGのポップアップ展終了から早3日。興奮冷めやらぬ中ですが、今度は珠玉のスプリットトゥダービーが、Natoriyaストックルームにやってきました!

強烈なインパクトを放つこの革靴は、VIBERGのトップモデルにだけ与えられる「Boxboard shell cordovan Mahogany」を搭載した珠玉の逸品「Savoy」です。木型は、1905Eを採用。これは、モンクストラップのRegentと同じ木型です。スタイリッシュで渋い表情を与えられながら、タフネスでボリューム感を味わえるシルエットからもわかる通りVIBERGの渾身の作品であることが一目で伝わると思います。もちろん製法は、今や幻のチャネルドグッドイヤー製法。手間のかけ方が半端ではないので、なぜこんな高額なのか現物のパーツを見ていただくとよく理解できると思います。
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この独特な色むら感とシボ感が堪らないでしょう?

ホーウィン社で作られたこのボックスボード・シェルコードヴァンは、Brett VIBERGのアイデアとSkip Horweenの献身によって生み出された唯一無二の革であり、現状ではVIBERGだけに与えられているスペシャルレザーです。この革を作るために、ホーウィン社の地下ピットを占有する時があるのですから、それは凄いことだと思います。ただし、通常のシェルコードバンのように大量生産されないこともあり、もしかすると将来的に幻の革となる可能性すらありそうです。(そもそも普通のシェルコードバンですら減産続きですし・・・)

次回いつ入荷するのかという問い合わせもいただくのですが、そんな予定は全く組まれておらず、作られた日まで気長に待つしか無いのが現状です。

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この革は、シェルコードバンではありますが、表面にロシアングレインのような独特なシボが刻まれているのが特徴です。パイオニアレインディアと現地では呼ばれている牛革があり、日本でハッチグレインレザーとして珍重されている名作レザーの兄弟革にあたり、そのレシピをベースにして作られている希少な革です。日本ではコードバンは水にデリケート過ぎる革として知られていますが、どうやら本国米国では真逆の革として捉えられているようで、何か日本特有の気象条件が影響するのか、それとも神経質過ぎるのか!? ともかく「Why are Japanese People like this? シェルコードバンは雨でも履けるぜ!? Brother!」 と向こうの世界では言われている訳ですが、それでも実際デリケートに感じるのは間違いありません。
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ところが、VIBERGだけに卸されているボックスボード・シェルコードバンは、本当に強いという印象を受けています。まだ、スーパーヘビーレインでのテストはしておりませんが、多少の雨で履いていても全く気になりません。

いや、こういうとまた語弊があるか(笑) もっと詳しくお伝えすると細かい変化はあるにはあるのですが、これを抑制する方法と美しさを保つ方法があるのです。そのあたりは、後日に公開予定のSavoyスペシャルページで語られたらいいなと思っています。

ひとまず、今日はこのくらいにして、現物をご覧になりたいお客様は、Natoriya直江津本店までぜひ足をお運びください。私の履いているVIBERG Rocklandと合わせて詳しくご紹介させて頂きたいと思います!