先月からAldenのロングウイングチップ祭り状態です。ここまで揃うのは過去に例がありません。ムフ。
名作の975にはじまり、今日入荷した9751。そして、この97522です。975、9751は、それぞれシェルコードバンのトップエンドモデルです。
対する97522は、クロムエクセルレザー仕様の一味異なるモデルです。初心者さんにも分かるようにお話しします。シェルコードバンというのは、馬のお尻の一部から取れる革で、超高級レザーです。対するクロムエクセルレザーは、牛の皮で、特にお尻だけということではありません。生後3-6ヶ月以内に去勢された生後2年以上の牡牛の革を使っていて、2.5mm厚以上の原皮のみ使用しています。これは、ホーウィン社では 職人さんの目視で行っているそうです。(ほんとに!?)
クロムエクセルレザーの凄さは、その製法にあります。選別された原皮をコンビなめし(クロムとタンニンの両方でなめす方法)で処理して、牛脂、蜜蝋、植物性脂、魚脂などの特殊なオイルを浸透させることで、独特の質感と耐久性を持たせてあるのです。これだけ聞くとなんだか焼いたら🤤美味そうですね(笑)
質感は、野球のグローブに近い印象ですが、初期マットな質感なものが多く、これをクリームなどを塗布しながらナチュラな艶を表現していくのが面白さです。
コードバンと違って日本の雨にも安心して使える点は魅力ですが、ノーケアは流石に危ないので、当店では定期的なクリーム塗布をお勧めしています。中でもコロニルのシュプリームクリームは、好相性。ただし、塗り過ぎると革が白曇りする傾向がありますので、塗り過ぎには注意してください。ほんのちょっとで大丈夫です。
革に指でよ〜く刷り込んだあと、数分ブラッシングする。これを日頃のメンテナンスのたびに行うことで、信じられないくらい自然で美しい艶と防水性能を獲得することができます。ぜひ試してみてください。
この靴は革底なので、靴底は流石にクリームを塗ってもあまり効果が期待できません。ソールトニックという液体がありますので、それをたまに塗布すると耐久性を向上できます。ただ、それでも雨天での長時間使用や連続使用はリスキーです。そんなタフな使い方をしたい人は、トゥスチール、ハーフラバー、ラバーヒールの3点セット加工をお勧めしています。もう雨が降っても怖くないぞ!
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