茹だるような暑い夏はやっと消え去り、気持ちの良い涼しい季節が到来です。そこで、JOSEPH CHEANEYの隠れた名作「Ingleborough B」を履きました。このブーツは、国内で当店のエクスクルーシブ状態になっている希少モデルで、国外だとフランスとイギリスの一部店舗で販売している程度と、入手困難なブーツです。

個人的に気に入っているのが、ソール。硬めのコンパウンドながらそのトレッドパターンが魅力的です。ソールメーカーは、イギリスのITSHIDEが製造したブリットグリップ・ラバーソールという特殊なソールが装着されています。履き込むと程よく柔らかさが出てくるようで、履き慣らし最中ではありますが、初期は硬い印象ながら、ユニークなラグパターンによってガッシリ路面を掴んでくれる感触がわかります。



よく見ると、英国旗を模したトレッドパターンなんですよねぇ〜これが。イギリスのブーツ、イギリスのソール、ならパターンは英国旗にしようじゃないかってところでしょうか。ソールの色もあまり見ない色合いで、黒でもなく茶色でもないチャコールっぽい色合いがまたいい雰囲気を醸し出しています!



まだちょっと硬さを感じるものの、屈曲した時にいい感じに追随してくれるソールなので、今後が非常に楽しみです。アッパーは、クロムエクセルレザーで、極厚さを感じます。しかも、オイリー感が素晴らしいです。これなら雨や雪でも安心感は半端ないです!。メンテもしばらくはブラッシングだけで良さげ。



まだ全く注目されていないダークホースモデルということもあってか、価格もこなれていて買いやすく、それでいてこの出来栄えですから、おすすめしない訳にはいかないのであります。

デザイン的にはトレッキングを細身にしたブーツで、いつものチーニーシューレースが装着されているのですが、これをあえて少し細い2.5mmシューレースにしたり、平紐に変更してもまた違った雰囲気に仕上がりそうで楽しみが広がります。紐色を変えても楽しそう!　今度やってみようと思います。