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7年もの間フラテッリジャコッティFG496に惚れ込んで作り続けてもらっています。あと数ヶ月もすればいよいよ8年目に突入!。数あるモンキーブーツの中でもここまで連続投入したモデルは、過去に遡っても思い出せません。もはや定番モデルといっても良いでしょう。一番最初は国内で当店だけの投入として3部作で作ってもらったのですが、最終的に人気継続で作り続けられたのは、このMAROKID(ヤギ革)です。独創的な革の質感が楽しめるMAROKID-NEROの佇まいに皆さんやられてしまったようです。もちろん我々も!

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モンキーブーツというと、正面からみた時にサル顔に見えるからそう呼ばれているらしいのですが、本当とのところ実はよくわかっておりません。諸説あるそうです。ジャコッティのモンキーに関しては、ミリタリーテイストも感じられるデザインで、第二次世界大戦時に英国や東欧諸国の軍隊が履いていたと言われるブーツの面影があるのかもしれません。

また、 1960年代のイギリスでは音楽カルチャーとの結びつきがあり1970年代のパンク・ロックムーブメントでも人気がありました。特にロックやオルタナティブ・カルチャーのファッションにおいて、時折「反体制」や「反権威」の象徴として位置づけられるなど、音楽とモンキーブーツの結びつきは、これらのムーブメントやサブカルチャーの一部として、特定のスタイルやメッセージを伝える役割を果たして来ました。

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まぁ、由来はともかく、いま目の前にあるモンキーブーツを手に取ると、7年目にしても尚、いい靴だなぁと感心させられます。イタリア靴らしからぬ佇まいと製品のクオリティ。「俺達」で有名なラテンの国のブーツとはとても思えない優れた出来栄えによって、7年もの間愛されています。

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モンキーブーツは、その得意なデザイン性のみならず、機能的なスタイリングであることは、あまり語られません。非常にフィットしやすい構造で、足型を選り好みしないなど昔の軍隊が選択したのも頷けます。今では、ファッションアイテムとして欠かすことのできない唯一無二のスタイルとして定着しました。日本において、特に悪天候下でも安心して履けるタフな作りと素材チョイスによって、これからも支持され続けるであろうフラテッリジャコメッティの名作ブーツの一つに挙げたい逸品です。