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MOTOは、購入した時よりも使い込んだ方が断然面白いし愛着が湧いてくる。
そんな製品作りに惚れて長年取り扱っていまして、お客さん達もその辺は理解してくれていて、MOTOの世界を楽しんでくれています。

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今日来てくれたFさんのご愛用MOTO革小物の数々の中から、最近購入してもらった「W9R」シリーズ。使っていますか? と聞くと、「財布がだいぶいい感じに育って来た」ということで、見せてもらいました。

「おぉ〜、いい感じじゃないか!」革はイタリアンバケッタレザーを使用しておりまして、新品時はもっとスウェード素材のような質感なのです。しかし、しばらく使うとご覧のようなスムースレザーの質感となって行き、艶も勝手に出てくるのが最大の特徴です。似た革にプエブロというものがありますが、ほぼ同じ革です。

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普段手に触れる部分は、どう変化するかなんとなく想像できましたが、あまり触れることのない内部はどうか見せてもらいました。やはりというか、まだ少し元の起毛っぽい状態が残っています。

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比較するのに新品「W6R」のブルーを並べてみました。これが、もともと新品状態の革質なのです。乾いたバケッタレザー特有の質感。

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左から、新品、3ヶ月使った状態、革は違うけど同じ色の4年使ったキーケースを並べてみました。

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こんな感じにどんどん変化して、色も濃くなっていく過程が楽しめるのは、MOTO製品ならではの面白さだと思います。こういう変化を時間をかけてゆっくり楽しむというのが、実はなかなか触れる機会が少なくなっているのか、若い人たちの生活スピードが猛烈に早まっているのか、よくわかりませんけれど、特に若い世代にこういうものを知って頂くと、とても興味津々で話を聞いてくれて、自分でも試してもみようってなります。

最近は日本円が弱くなってきて、貧乏な国になっている! な〜んていう人もいるけれど、相対的にそう見えるだけで、モノづくりもそうですし、モノを使う人たちの心の豊かさはちゃんと継承されているんだなぁと感じたりします。

まだまだ日本も捨てたものではありませんね!