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イタリアのフラテッリジャコメッティが、近年生み出した最も新しいドレス木型のGRIGIA(グリジア)。オブリークラストを用いたユニークな形状が評判を呼び、業界通の間で話題となるなど注目を浴びるデビューとなりました。最も似たコンセプトの靴にオールデンのモディファイドラストが挙げられますが、履き比べると全く違うことは一目瞭然で、どちらが良いというよりも、それぞれの持ち味があり甲乙のつけようがない何れ劣らぬ優れた木型です。

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アッパーレザーには、UTHA(ユタ)カーフを採用してるのも特徴の一つです。ユタカーフレザーのタンナーは、フランス北東部のアルザス地方に位置するHaas Tanneries(ハース・タナリーズ)です。このタンナーは1842年から続く歴史ある企業で、豊富な水源を利用して革を鞣しています。ユタカーフは、9種類のオイルを染み込ませた特別な皮革で、栗、ミモザ、南アメリカ原産の木材ケブラッチョの樹皮などを用いて鞣されています。このため、通常のカーフに比べて油分が多く、耐水性に優れた特徴を持っています。雨天で使いたいというニーズにもピッタリの革靴というわけです。

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UTHAカーフレザーのタンナーであるHaas Tanneriesは、いくつかの有名ブランドと提携しています。特に、エルメス(Hermès)、シャネル(Chanel)、ボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)などの高級ファッションブランドとの強いパートナーシップを築いています。これらのブランドは、Haas Tanneriesが提供する高品質なレザーを使用して、製品を製作しています。このように優れた革であり、大手メゾンからも引き合いのある高級レザーをフラテッリジャコメッティーが使えるというところに注目させられます。

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真上から見た時のインサイドストレート、アウトサイドカーブが描く美しいシルエットは、GRIGIAならではの抑揚を感じさせ、他に似ているものがないと感じるほど特徴的な木型を持ちます。反面ソール面から見ると至ってオーソドックスなソールでして、アーモンドトゥ形状のドレスシューズと見分けがつかないくらいです。

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マニア心をくすぐる木型と革を組み合わせたフラテッリ・ジャコメッティのFG600 GRIGIA UTHAが、オピニオンリーダー達の琴線に触れる靴だということが少しでもご理解いただけたでしょうか。まだ歴史の浅いモデルですが、一流メーカーが魂を込めて開発しただけの魅力と価値を感じさせる優れたダービーシューズだと思いました。今後どのような歴史を刻んでいくのが非常に楽しみです!。