日本におけるトリッペン輸入第一号デザインと言われているのが「YEN」です。約30年前くらいにドイツから入って来て、いまだに顔の一つとして人気が継続しています。凄い!
そんなYENの修理依頼がありました。富山県のお客様で、長くお付き合いして頂いております。このYENのご購入は、2016年ですからもう8年! 長いことご愛用いただきありがとうございます🙏
ご依頼のメニュー内容は、オールソール、インソール交換、アッパーメンテナンスです。
trippenソールは、優れた履き心地のラバーソールとして今でも愛用者の多い靴底です。わたしも大好きで、別注トリッペンの多くにこのソールをチョイスします。小石が挟まるクセがありますが、まぁそれも含めて気に入っています。trippenのCLOSEDシリーズは、ステッチダウン製法により装着されているので、複数回のソール交換に対応できるメリットがあります。ほかのCLOSEDソールを装着することも可能です。
インソールが常に用意されているのもこういうミドルレンジのカジュアルシューズメーカーとしては珍しいことです。いままでは、売ってしまえばあとは買った人の自己責任で、壊れたら処分してね! が当たり前でした。しかし、trippenでは、リペアやパーツ交換という概念を加えたことで、本当に長く愛用できるシステムを構築しています。
さらに、デザインの陳腐化をさせない取り組みも評価されます。カジュアルシューズメーカーの多くが、トレンドを意識したコレクションを毎シーズン展開することで、大量消費させて売り上げを作ります。しかし、トリッペンでは、一度発表したデザインは、本当に長く継続して作り続けていて、カタログ落ちさせない工夫や努力も続けています。
メーカーの創業当時からこの考え方は一貫していて、多くのファッションデザイナーにも感銘を与えており、さまざまなコラボレーションモデルも誕生しました。今でこそサステナブルだの持続可能性だの言われている世の中ですが、すでに30年前からずっと言い続けてきただけでなく、実際に創意工夫することによりブランド価値を高め続けてきたトリッペンは、世界的なブランドヘと成長し、多くのデザイン賞も受賞するなど今でも精力的に活動しています。
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