本日の入荷情報は、1913年創業イタリアの老舗ベルトメーカーATHISON(アシソン)です。当店とは1歳違いですね! 初代当主はジュゼッペ・ポッリ。多くのメーカーが外部ラボに何かしら委託する現代に於いて、頑なにイタリア製にこだわっている職人気質のメーカーです。
彼らのウリは、イントレチャートのベルト作りに定評があります。イタリア人からすると普通のことなんでしょうけれど、そのセンスはさすがラテン系のセンスを感じます。
今回ご紹介するのは、ブライドルレザーの革紐11本とワックスコットン紐11本を編み込んだ珠玉のメッシュベルトです。彼らはスペシャルエディションという位置付けにしているようで、そのポジションの証として剣先にATHISONの盾のアクセントをあしらっています。

それでは、1つずつ見ていきましょう!
最初にご紹介するのはCODE:70という品番のモデルで、Light Brown×Avio Blueの組み合わせがイタリアらしい配色のイントレチャートベルトです。よく舐めされたブライドルレザーは、とてもしっかりとしてします。ライニング側のAvio Blueもワックスがしっかり充填されたコットンレースを使っており、新品時はベルトのピンを刺すのに少しだけ苦労するかもしれません。そのくらいしっかりと作られているのは好感がもてます。
Avio Blueは、航空機(aviation)に由来した空色を連想させる青で、わずかにグレーがかった落ち着きのあるやや深みのある青色です。イタリアで人気の色だそうです。いや、イタリアどころか日本でも人気になると思いますよ! いい色です! 表側のライトブラウンとも好相性ですよね。このブルーが、表からもメッシュ部分のところからチラ見えするのが素敵です。
続いては、同じくCODE:70 メッシュベルトのDark Brown×Burgundyです。
ブライドルレザー部分がダークブラウン。ライニングのワックスコットン部分がバーガンディーという渋い色男向けのイントレチャートベルトです。濃いダークブラウンが、ミラーフィニッシュされているバックルを一気に引き立ててくれているのがわかります。
こちらもライニングのバーカンディーが、メッシュの隙間から顔を覗かせるのですが、色の対比がそこまで激しくないので、とてもよく馴染んでいて上品さを感じる配色です。こういう抑えるセンスもイタリア人らしいですよね。ラテン=派手っぽい印象がありますが、そうではないぞと言わんばかりの知性的なものを感じます。
いろんな展示会に行くのですが、なかなか良いメッシュベルトに巡り合う事ができません。そんな中、頑なにメッシュを作り続けてくれているATHISONは、今後も末長くイントレチャートベルトの世界を盛り上げていって欲しいと思わせてくれる素敵なメーカーなのです。
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