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これほど長く名作(迷作)と呼ばれ続けているのも凄いことです。実際に何がそう思わせるのかを考えてみると、確かにデザインが良いというのもあるけれど、なんと言っても履き心地なんだよなぁ〜と、実際に所有している者としてつくづく実感しています。

たまに浮気心で他靴を履くことはしょっちゅうですけれど、またこの靴に戻ってきてしまう。つまり本命靴。そう、オールデン54321の泥沼にハマってしまった一人として、他のファンを引き摺り込む使命があるように感じています。

モディファイドラスト(木型)の特徴的なシェイプからくる快適なフィット感。他の靴では得られないユニークな足入れ感でありながら、1日履いていても疲れにくい設計はお見事です。多くのグッドイヤー製法の靴は、タイトに合わせて馴染ませるという過程を踏むのですけれど、オールデンに限っては初めから快適にフィットするサイズがお勧めです。特にアーチレングス(土踏まず長)が合った時の気持ちよさたるや、他の靴では味わえません。ずっと履いていたくなる靴。それがオールデンVチップなんです。

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これが…

いくら履き心地が良い靴でもデザインが良くなければ飽きられてしまいます。アルゴンキンとも呼ばれるVチップは、アメリカの靴らしいボリューム感とシャープさが同居する優れたデザイン性で魅了します。さらに使用している革が素晴らしい。54321は、アメリカのHorween社で作られる珠玉レザーShell Cordvan #8を贅沢に奢られています。

この革は、年々希少性が増してきており、どんどん入手し辛い革になってきているのはご存知の通り。もし迷っているなら買ってしまうのが吉です。後回しにすればするほどハードルが上がるだけですから。それよりも、買えるうちに買って、長い期間をかけて育てていく楽しみを味わった方が絶対にお勧めです。

シェルコードバンは、履き込みながらメンテナンスをすることで、成長していきます。これをエイジングとも呼びます。エイジングの表情は個体差があって人それぞれで、そこも面白さだと感じています。履き皺にしてもそうですし、色の変化も本当にさまざま。10年、20年と履いていくなかで、自分だけのVチップコードバンへと成長していくのを見るのは本当に楽しいです。
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こうなる!

そしてまた一人若いVチップファンが、誕生しました。奥様には内緒で購入?(笑)タイミングを見計らって持って帰りたいということですが、なかなか持って帰れないようです(笑)
そんなわけで月1ペースで当店に来ては足入れをして楽しんでいます。それも後年きっといい思い出になることでしょう。その思い出の一端を担えて僕も幸せです。