WAWレザーを使ってBrandy(ブランデー)色を指定して作ってもらった愛すべきTODIが完成しました。新品時は、オレンジ色をしています。WAWは、ご存じの人も多いと思いますが、色変化することが最大の魅力です。だから新品時の色をそのまま受け取ってはいけません。ブランデーと命名されているくらいですから、こういう色合いに変化してくることが想像されます。
でも、初めての色のwawレザーなので、実際のところどう変化するかは様子をみてみないとわかりません。まぁでも、それが本革の靴の楽しみの一つでもあります。色変化するといっても、予定調和を崩してくれる変化も面白かったりするで、結果「お、おっおお! こう来たか」となってもそれはそれで面白い。でも、今のところは、期待通りブランデー色に変化してくれることを願いつつ、本日履き下ろしを敢行しました。しかも長野で。
黒も持っているTODIですが、履き心地がいいとついつい色違いで欲しくなってしまいます。思いきてってビビッドな色合いにしてみましたが、これからの温かいシーズンにも生えそうです。特に晴れた日には最高です。ブランデーのように濃いめの色合いに変化を遂げてくれれば、秋でもいい雰囲気に使えそうです。メンテに使うクリームも厳選した方がいいかもしれませんが、ひとまずはノーメンテで素の変化を楽しみます。
程よいシボが入っているのもこの革の特徴。BOXとは一味違うのは、ベジタンだから。つまり植物なめしです。手間のかかる製法で作られた革で、タンブラー処理する際に個体差が生じます。今回のはさほど極端な個体差はありませんでしたけれど、例えばスムースに仕上がるものもあれば、シボが強調されることもあったり、ドット模様が少し入ったりと、天然革ならでの面白さが革表面に現れる製法です。生きている革って感じがして楽しいです。
実際に履くとこんな感じ。どうです? いい感じでしょう。ワクワクしてきませんか。こういう色って探してもまずないから、絶対楽しいと思います。しかも変化してくるんです。すごく興味が湧きませんか。履き手の扱い方、靴の個体差、環境によるものなどなど。さまざまなファクターによって、変化するのがwawレザーの愉しみなんです。まるで、ジャズを聴いているかのようです。CDではわかりませんが、ライブだとその時のセッションで、一期一会のリズムが作り出されていきます。まるで対話しているかのようなジャズ奏者達の演奏を楽しむように、この靴との対話を楽しみたい。
ソールは、trippenソールのブラック。安定の履き心地で、快適さはピカイチです。この心地よさは、なかなか得られるものではありません。斬新なデザインの靴が多いトリッペンですが、圧倒的人気の秘訣はコンフォータブルな履き心地あってのことだと思っています。
そんなわけで、本日は履き下ろしDay。以前から予定していたピアノソロコンサートに赴いて、美しいピアノの調べをMy TODIに聴かせてあげました。ブランデーの色がより深まることを願って!
最前列のモロ目の前の席を用意してもらってご満悦です。
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