ジョンロブからとても美しいバックルサイドゴアブーツが入荷しましたのでご紹介します。7000Bラストを使用した細身シルエットのエレガントなブーツです。サイドゴアブーツですが、比翼仕立てとすることでエラスティック部分を隠してあり一見するとジョッパーブーツのように見えますが、バックルの付いたサイドゴアブーツというのが正確な表現になるかと思います。
色は、ダークグリーンとブラックの2色です。プレステージラインに属するモデルになりますので、専用のシューツリーが付属しています。底材の装着はハンドソーンウェルテッドでウエルトの張り出しは小ぶりでタイトなデザイン。ヒールはピッチド加工されていて、ヒールカップとの一体感が楽しめます。
オーバルデザインの細身のバックルはニッケル製で、シルバーに輝きます。バックルの固定もエラスティックとなっていますので、構造的には脱ぎ履きの際にバックルを外す必要はありませんが、着脱に関して慣れるまでは、普通のサイドゴアブーツよりも少し手間取るかもしれません。でも、純粋なジョッパーブーツよりも楽でしょう。
サイドのエラスティックは、この部分に入っていまして比翼革が被さっています。完全に隠していないところもお洒落です。
履く時は、かかとにあるプルリングを引いて足を落とします。ちょっとコツが要りますけれど、それもまぁ楽しみの一つです。
当店で人気の高いフラテッリジャコメッティ製のジョッパーブーツと比較してみました。サイズはほぼ同じもので比較しています。
こうしてみるとベルトの取り回しが異なる点が大きな違いです。スラントノーズのトゥのシルエットも結構違っていて、ジョンロブのそれは、よりスタイリッシュでシャープです。つづいて、正面から見てみましょう。
切り返しの多いジョンロブに対して、ジャコメッティーは1枚革感のあるつなぎ目のないデザインです。続いては、後方デザインも見てみましょう。こうしてみるとはっきりしますが、シャフトの高さが結構違いますね。また、ヒールカップのアールはジョンロブのほうが遥かに攻め込んだ設計なのもわかります。ですので、パッと見て、足が入るのか心配になるほどでしたが、実際は素晴らしい足入れ感を実現していて、やっぱり世界最高峰ジョンロブの面目躍如だなぁと感じた部分でした。別のブランドなので、コ木型コンセプトが全く違いますし、そもそもジャコメッティは純粋なジョッパーブーツであるのに対して、ジョンロブはサイドゴアブーツがベースですから、比べてもしょうがないっちゃあお仕舞いですけれど、似た方向性のブーツということで、比較するのは楽しかったです。
デザインのみならず価格も全然違いますが、それぞれに魅力的な要素が詰まった優れたモデルであると実感しました。ぜひ履いてその良さを味わってください。
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