佐渡ヶ島からご来店
先日、新潟県佐渡ヶ島から靴を買いに来て頂きました。お一人はもともと当店のお客様で、年に何回かご来店頂いていましたが、この度お勤めされている会社の会長様をご紹介頂いたという形です。お二人でご来店頂きました。初来店ということもあっていろいろと靴をご覧頂いていたのですが、ジョセフチーニーのALFREDを気に入って頂いて、ご試着して「足にぴったりあってとてもい靴ですね」と感心して頂きそのままお求めに。新潟県は、ちょうどこれから長いシーズン天候が荒れるのですが、そういった中でも安心して履けるようにできないかというご相談もあり、ALFREDをアップグレードすることにしました。
どんなアップグレードができる?
定番のハーフラバーソールはお勧めメニューの筆頭ですが、どんなに歩いても減りにくいトゥスチールも合わせてご提案。だったら革のヒールもラバーにした方が断然使いやすいですよね、という形から、ヒールも交換することにしました。これを当店では、「アップグレード3点盛り」と密かに呼んでいるとかいないとか・・・(笑)
ノーマルと加工後と何が違うのか
ノーマルとの比較です。確かにレザーソールの良さというのもあって、しなやかな履き心地や通気性の良さ、高級感、革靴を履いている気分に浸れるなど、多岐にわたりメリットはあるものの、気象条件の悪いシーンではダメージが大きいというデメリットもあります。どちらを取るかはオーナーさん次第のところはありますが、新潟県は何度もご紹介しているように雨や雪がとにかく多い地域柄、いちいち天候を気にしていたのでは、履きたい靴も履けないですよね〜? という結論から最近は特にお勧めしています。
加工するメリットは沢山ある
さらにメリットとして滑りにくくなることやソールの減り抑止にも効果的です。特にトゥスチールはまず減りません! これでランニングでもすれば減るでしょうけど、普通の使い方をしていれば、ノーマルの革底とは比較にならないくらい耐久性が増すからです。よく滑るんじゃないか? とご質問を頂きますが、僕も自分の靴を何足も加工して履いていますが、まず問題になったことはありません。音もほとんど気になりません。その点は安心して頂ける思います。逆にわざと地面をタップすると、タップシューズのようなカチカチといういい音を奏でることもできるので、ちょっとした待ち時間とか、楽しいと思う時もあります(笑)
最近はヒールのラバー化もトレンドに
ヒールは、最近になって加工する人が増えてきました。革底はうてんでもあまり関係なく使えるのですが、でもやはり長期的に見るとダメージは受けんです。特に雨天日に履いた革ヒールは、変形したり削れやすい。体重で潰れてくることもあります。そこへいくとラバーヒールは問題解決です。
このように加工することのもう一つのメリットが、前後ゴム部分だけ消耗時に交換リペアをしていけば、半永久的に本底の交換が不要になるということ。最近はオールソールリペアの価格も上がって来ているので、おいそれと交換するのもコストパフォーマンス的にはあまりよろしくないですし、オールソールって構造的にそう何度もできるものではなくて、せいぜい3回まで。もちろんそれ以上やろうと思えばできるんですが、時間もコストも掛かってしまうわりに履ける機会が少ないよねって、そういうカスタマーが多いのも事実です。
だったら、最初から「アップグレード3点盛り」をしちゃおうか! となるのも納得なんですよね。若い時は、逆にもったいないことしてぇ〜なんて思ったりもしたものですが、一周回ってやっぱり靴って飾っておくよりバンバン履いた方が絶対楽しいよなぁと思うようになった昨今、迷いなくお勧めするようにしています。加工を依頼してくれたお客様からも好評で、新しく靴を買うたびにアップグレードしてくれて、なんならちょっとした自己満足感も充足させてくれるから楽しんでくれているみたいです。
年内の加工や修理の受付は?
加工はいつでも承りますので、お気軽にご相談ください。なお、本年度は、12月20日(水)修理受付分まで年内完了可能です。オールソールリペアはすでに年内仕上げは不可能なため来年に持ち越しとなります。なるべくお早めにご相談頂くことをお勧め致します。(新年度は3日から受け付けます)
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