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北欧バルト海からインスピレーションされた靴?

遥か遠くエストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国の西に望むはバルト海。イタリア語では「BALTICO」と呼ぶそうです。平均深度自体はさほど深くないもののストックホルム沖では459 mと素潜りでは到底たどり着けない深海が待ち受けています。冬になると北部のボスニア湾の海域は氷結してしまうほど寒く、青黒く深い湾が広がっているそうです。まさに濃藍漆黒。

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名作ルイジーノラスト

そんな濃藍漆黒を表現したローファーをフラテッリジャコメッティが作りました。なぜいまローファー?という疑問をとりあえず置いといてください(笑)大人の事情で入荷時期がズレちゃっただけなので。
木型はローファーといえばこの木型の「LUIGINO」です。長いこと展開されている熟成されまくっているラストで間違いのないフィーリングが楽しめます。しかもグッドイヤー製法。コバがほとんど出ていないのに良く仕上げたもんだね。さすがジャコメッティです。お勧めは初期タイト目に合わせるのが理想的かなと。履き馴染んで革が柔らかくなってくるとカカト抜けが気になっちゃうこともあるので。初めは痛くない程度に小さめに。

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濃藍漆黒を追求したデザインに感服

なんとも言えない大人の色気を感じさせる気品に満ちたシルエット。そこに英国スーパーバックレザーを搭載しています。アッパーは超濃い色のネイビー。しかし、ソールコバはブラックです。まさに濃藍漆黒の極み。よく見るとアッパーのところどころに使われているパイピングレザーも黒でした。いや〜気がつかんだろう(笑)と一瞬思ったものの、そんなところまで気を使ったデザインだったのかと感心。さらにいうと、内装の一武には山羊革を使っていて、それも黒く染色してあるのです。履いたら見えない部分にも関わらずです。こういう遊び心、好きですねぇ。さすがジャコメッティー!って心の中で叫んじゃいましたよ。

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スエードのメンテナンスも楽しんじゃおう!

さて、そんなスウェードローファーのメンテナンスも気になるところかと思います。スウェードって難しいんじゃろ? って良く質問されるんだけど、全くそんなことはありません。なんなら表革より簡単です。今回、必要最小限のスウェード用メンテナンス用品もピックアップしておきましたので、カタログページを参考にしてください。(ブラシと防水スプレーは必須かな!・あとスエードリッチモイチャーもお勧めです)