当ブログでも語り尽くされている名作オールデン54331Vチップ シェルコード版ブラックの完売サイズが再入荷しました。ここまでバッチリサイズを揃えるのは近年では至難の技ですが、そこは長年のコネクションでまぁいろいろと手を尽くして入手しています。
この靴は、履いた人でないとその凄さは分かりません。似たような靴もありますが、54331は別格です。履き心地に陶酔できるアメリカ靴ってそうそうありません。雑だ〜なんだ〜と言われがちな米国靴ですが、この履き心地でオールOKにしてしまうのが凄いです。それは、リピーターが物語っていて、Vチップの色違いや素材違いをコレクションする人の多くは、見た目が気に入っているのは当然ながらやはり履き心地の良さに魅了されているからだと思います。どんなに格好よくたって、履き心地の悪い靴はリピートしませんからねぇ。
その秘密の一端は、内部の造形つまり木型です。他社がなぜかコピーできない特殊な技術をもって作られる優れた土踏まず部分のえぐれが見事。これでデザイン変えずにウン十年やってきているんですから凄いことです。もちろん1足を真似するならできるんでしょう。これを量産する技術とパワーが他社には真似ができないのかもしれません。なにより今更真似たところ見向きもされないでしょうからそんなリスクも負わないでしょう。まさに独壇場の伝説的な木型と言えるでしょう。
そして、このエイジングシーンです。ホーウィン社の最高級シェルコードバンを奢り鼓動が高鳴る色・艶・しわ。はっきり断言できるのは、オーデンに関しては新品よりも履き込んである靴の方が遥かに格好良いし、心が惹かれるんです。なんなんですかね、このパーフェクトワールドは。知ってしまったが最後、泥沼ですよ。オールデンの沼。これを切っ掛けにして、次からつぎへと違うオールデンにも手を出す、いや足を出していくんですよ。あ〜怖い怖い。怖いから寝よぅっと。