1991-1992年頃にブランドが誕生し、その当時からずっと推し続けている名作中の名作HAFERLが再入荷しました。BOXレザーブラックは、最も人気のある買って損のない1足です。CLOSED(クローズド)ラストと呼ばれる丸みを帯びた独特の形状を持つ木型が印象的です。見るからに足入れ感は開放的で、実際のフィーリングもストレスフリーであることは言うまでもありません。足幅の広い人には特に喜ばれていて、日本人に多い「ばんびろ甲高」な足の人にもファンが多いです。とにかく1日履いていて楽ちんなんです!
製法もトリッペン独特のダブルステッチダウン製法を採用しています。これにより複数回ソール交換を可能としています。もともと高耐久性のラバー底「トリッペンソール」を持ち、その履き心地の素晴らしさ、いや凄さを実感したことのある人なら納得のグリップ感覚とコンフォータブル性能は、下手なスニーカーを選ぶならトリッペン選んどけっていうくらい素晴らしいわけです。この履き心地にヤラレタわという人々は、世界中にいて今では数えきれないほどのファンがいると言われます。
特にヨーロッパで多数の賞に輝いたHARFELは、その独特なデザインも人気に火がつきました。今でこそ見慣れたこのハーフェルですが、デビュー当時は超斬新な靴が登場したぞと業界内外でザワついていたことを思い出します。普通ではありえないアッパーの取り回しや今でも理解に苦しむシューレースの通し方もそうです。こんなん見た目のユニークさ優先だろうと鷹を括った人たちも、足を入れたら違う世界へ逝ってしまったというくらいです。その凄さは、今でも変わりません。
ちょっと話が戻りますが、こればトリッペンソールです。デビュー時から全く変更点が見当たりません。いかに完成度が高かったかの証明です。トリッペンあるあるなのですが、溝の間隔とゴムの柔らかさが絶妙な為か、各溝に小石がハマることがあります。特にtrippenの「P」部分に小石が挟まると幸運になると言い、2つのPに小石が挟まれば、願い事が叶うらしいです。ただし、意図的に挟んではいけません。あくまで自然に挟まったときにだけあなたに幸運はやってくるでしょう! (=わたくし談)
冗談はさておいて、これがアヤトリ状態と揶揄されるシューレースの取り回しです。シンプルに見えるかもしれませんが、実は結構複雑。一回で理解できる人は空間認識能力が高いかも!
中を覗くとこんな感じになっています。まぁ、見えている側はわかります・・か? 1箇所靴紐に靴紐を通してある箇所なんてありえないアイデアです。見えていない反対側も複雑な通し方。靴紐を外す際は、必ず通し方をメモってから外すことをアドバイスしておきたいと思います! (過去に何度も通し直してあげた経験あり!!)
そんな訳で、長年取り扱っている愛すべきドイツ靴トリッペンの最重要お勧め推し靴HARFEL。見慣れない丸いトゥに面食らう人もいますが、そんなの数日で慣れますし、使用感が出てきた時のトリッペンの表情もまた可愛いんです。なとりやが言うんなら騙されてやるかと思ってぜひ履いてみてください。虜になること間違いなしです!