ジョンロブからPHILIP-IIのEウィズが入荷しました。あいかわらず贅沢感の極まったいい表情の革を纏っています。オフィスで履ける最高の一足ではないでしょうか。間違いのない1足。長年扱って来て、ジョンロブって高いよなぁと思ったことも正直ありますが、履くと全然違う領域の靴だというのが伝わってくるんですよね。
見た目の良さにバイアスかかっているのかもしれませんが、明らかに吸い付き感が違うっちゅうか、キュッと足にフィットするのに痛くない。上質な牛革は、薄すぎず厚すぎず絶妙なオンスを維持していて、その厚みはパーツごとに異なっているようで、計算され尽くされた設計が履き心地に直結しているんだろうなぁと感じるんですよね。
エッグトゥのノーズ部分もパッとみたとき細いなぁって思うじゃないですが。でも履くと快適な空間を確保してあるから不思議なんですよね。でも遊びが大きいこともなく、ほんと絶妙です。
レースステイ部分は何気に一番力が加わる部分じゃないですか。だからだと思うんですが、しっかり作ってあるんですよね。とても繊細なステッチワークであるにも関わらずです。針穴の数も決められているそうですし、ステッチの太さや強度まで計算してあって。でも革はイコール皮なわけで、一足ずつ、いや左右で微妙に異なる素材なんですよね。それでも、長年の経験と知識をフル活用して履いた時に全く違和感を感じさないバランスを突き詰めてくるところに、意識せずともジョンロブの凄さを感じるんだと思います。
ソールだって、薄いシングルレザーソールなのに、結構丈夫なんですよね。仕事でバリバリ履いているサラリーマンさんもいるんですが、高いと言われるジョンロブを選ぶ理由の一つに耐久性の高さをあげるんです。もちろん、バカみたいなもったいない履き方をしていたら、ジョンロブだって限界はありますから、そこら辺は大人の履き方で対応していることと思いますが、それでも丈夫だと。しかも、しなやかなソールの返りの良さは、1日履いていると違いが出る。そう、長い時間を靴と対話する時間は、私の場合は仕事中。だったら仕事靴こそ最高のものを選ぶべきなんじゃないか? というところからスタートしたそうです。一番最初に購入したとき、清水の舞台どころの騒ぎじゃなかったそうですよ。今ではフリークと化しているんですけど。
そんなわけで、ジョンロブを愛するあるお客様のお話を交えてPHILIP-IIをご紹介させて頂きました。ほんとうに素晴らしい1足逸品靴だと思います。Eウィズなんで超絶履きやすいですよ。ぜひお試しください!