上品さが滲み出るデザインのZENNOR。ドレス過ぎないセミフォーマルのコーディネートで活躍する幅も広い。顔つきはドレスながら肉厚なWALKING SOLEを装着したボリューム感とアッパーのキャラクターが妙にマッチしていて気分良く履ける。なにせJOHN LOBBの看板を背負っているから信頼性は半端ない。
アッパーは、仕上がりが素晴らしいブラックカーフを搭載。きめ細かさと光沢感が同居するしっかりと肉厚な革は素晴らしい。この質感ならば履き込んでもいい味が出るに違いないと思わせてくれる魅力がある。4つ穴を持つ小ぶりの外羽根は、クラシック感があり少し太めのコットンラウンドシューレースもとても良く似合っている。バランスが良いのでしょう。
木型は名作7000番のEウィズ。近年のJOHN LOBBといえばこのラストが名品だと言われる。それは履いてみればすぐ分かる。決して奇を衒うことのない素直なフィーリングはずっと履いていたくなる。吸い付く様なフィット感なのにゆとりのあるストレスを感じさせないフィーリング。本物は違うなぁと心から唸らされる靴なのです。
WALKING SOLEは、軽量な発砲ソールをセメンテッドで装着。本当に軽くレザーソールの靴よりもライトウエイトに感じるのは不思議。クッション性は他に類を見ないほどで、グリップ力も申し分なしのブロックパターンに安心感を得られるでしょう。ツルツル滑る駅構内やホテルの大理石フロアでも余裕で闊歩してお楽しみください。