■フラテッリジャコメッティ
クラッタカバロを使用をした魅惑のローファーFG254とチャッカブーツFG295が入荷しました。ラベロまたはウイスキーコードバンを連想させる美しい色合いのクラッタカバロは、同じ馬革でもコードバンレザーとは異なる風合、そしてエイジングの魅力があります。イタリア物は、兎角一発屋で終わせることが多い中、「フラテッリジャコメッティは違うんだよ」と強く主張するオーラを感じます。所有して満足度の高い2作品。どちらを先に買うか、それが最大の悩み所なのです。
名作揃いのフラテッリジャコメッティでは古株のローファー。革の魅力が堪らない逸品。
FG254
肉厚な革の取り。丁寧なステッチワーク。職人技が光る革の鞣し。
伏せ縫いグッドイヤーのシングルレザーソール。履き心地が堪らない。
ラウンドトゥ形状なので、上品で着合わせ易いベーシックなデザインも素敵。
エイジングされるとこんな感じになります。コードバンじゃないのにコードバンのよう。
こちらは、FG295クラッタカバロ・チャッカブーツ。木型が美しい!逸品。
佇まいが絶妙なバランス。細部ディテールも丁寧。グイディ社の馬革を使ったクラッタカバロレザーの上品で美しい色出しと輝き。エイジングも楽しめます。
わるとラウンドトゥを採用するジャコメッティならではの履きやすさと合わせやすさ。
ビブラムTASCANYソールを装着。ラフロードも任せろと言わんばかり。
インサイドも美しいアールを描きます。手に持っているだけでも良さが伝わってくる出来栄え。入手したら早く履きたい衝動に駆られることでしょう。
イタリアは、靴産地・革産地として世界でも有数の国ですが、数あるメーカーの中でもフラテッリジャコメッティほど美しく上品で確かな靴作りが出来て、且つ、定番となる作品を多数持っているメーカーは珍しいと思います。
イタリア物は、とかく工場を出た瞬間が100%の魅力があって、そこから日ごとに魅力は落ちていくと言われます。増してや翌年も同じデザインの製品を作るなど有り得ないし、酷いところだと、売れるデザインを優先するあまり全く異なるコンセプトにしてしまって、以前のデザインはなんだったのか? 彼らに思想や理念はないのかねぇと疑いの目で見られてしまうことも稀ではありませんでした。
しかし、そこへいくとフラテッリジャコメッティの作品には、共通して職人魂が感じられる作品が数多く存在しています。素材にこだわっていて、どういうコネクションを持っているのか分かりませんが、尋常ではない高級レザーを入手できたり。世界に一人しかいない凄腕を持つ職人が在籍していたり。なにより靴に対する愚直なまでに真面目な気持ちが、製品を通していつも私たちに語りかけてきます。「イタリア靴の本当の実力を知って欲しいと。」
本物のイタリアを、フラテッリジャコメッティ製品を通してぜひ味わって下さい。