昨日下ろしたオールデン990バリープレーントゥです。
 
今朝ディアマントを塗って、初期クリームアップ完了しました。やっぱりこの時期の気温とか湿度にはディアマントが使いやすいですね。
 
そして、今回久しぶりに強制皺入れの儀を行いました。
 
“椅子腰掛式両足同時屈曲術”で、最近その辺にあるペンを使って。最近入手したPILOTのDRAWING PENは、全体的にしなってくれるので、なかなか使いやすいです。表面も樹脂で覆われているので、傷が付きにくいのでお勧めです。でも欲を言うと、もっと長いものがいいですね。で、もうちょっと表面が柔らかくて、しなりももうちょい出るものが理想的かも。なんかいいものないですかねぇ。
 
皺入れ方法は、左右で少し変えてみました。両方全く同じに入れるとワザとっぽくてつまらないんです。入れ方は、写真を参考にしてください。
 
いつも右から入れるんですが、右足は、平行に2本いれてみました。つま先に近いほうは、少し弱めに入れてあり、徐々に自然に深くなるように調整して入れました。まっすぐ入れるんですが、もともとアールのついているアッパーですから、自然と湾曲した皺が入ります。
 
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続いて左足。左は、少し角度を変えて2本。また、皺を深く入れてみました。ちょっと力入れすぎて、白くなっちゃいましたので、補色しようかと思ったんですが、ディアマントで擦ったら目立たなくなったので、まぁ良しとしています。
 
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最後の写真は、S字風に入れたい時のペンの置き方と力の入れるポイントを図にしたものです。
 
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このようにやったからと言っても上手く狙い通りの皺が入るとは限りませんのであしからず。
私なんて、過去に何足失敗したことか数知れず・・・。失敗と言っても自分で思っていた皺にならなかったというだけで、周囲の人にはかなり褒められたりすると「あれ? これでいいんだ」なんて錯覚することもしばしば。
要するに自己満足の世界なんですけどね。
 
結局のところ、自然に入れる履き皺の神々しさを越えられるわけないんです。自分の靴に自分の手で皺を入れるという楽しみを味わえるという意味ではお勧めの行為です。
 
「いい靴履いてますねぇ」
「ええ、この皺も自分で入れたんですよ」
「へぇ、凄い!」
なんて会話も楽しいじゃないですかねぇ(笑)
 
今回は、プレーントゥで行いましたが、Vチップやウイングチップなどさらに高等テクニックを要するデザインにも挑戦して頂けたら幸いです。
 
※皺入れは自己責任でお願いしまーす。これみて失敗しても私は一切責任負えません。