伝統的なスタイリングをモダンにトリッペンらしさを出してデザインされたアラゴンです。３パートで構成されるシンプルなアンクル丈ブーツで、一見するとゴツイ感じがあるのですが履くとそのボリューム感が打ち消され、適度なフォルムの造形美を見せてくれます。サイドからフロントへと繋がる一連の面構成とダブルステッチワークによる強靭な縫製は、シンプルなボディーデザインだからこそのアクセントとなっています。
センターの革は、アッパーとシュータンを一枚の革で兼ねたものですが、甲骨部分を巧みに避けるような立体的な設計となっていて、木型の形がそのまま押し出して作られたものであることが如実に分かるところは面白いです。天然皮革なので履けば皺が入り、足型に合わせて変形する部分であることは分かっている筈ですが、そこを敢えてこの形で行くんだというデザイナーの想いが形となって現れたものともいえるでょう。そんな革は、WAXレザーを採用したグラニット色でできています。
これまで展開されていたグラニットとは異なり、少しばかり濃い印象になっています。ほんのりと艶感がありますが、メンテナンス次第で艶はコントール可能でしょう。色は、紫外線の影響や水分の影響で濃くなる箇所と薄く焼けてくる箇所が出て、全体的に自然な色ムラが表現されてくるのが特徴です。表面には天然皮革ならではの血管やら小傷もありますが、それらを生かした無駄の無い靴作りはトリッペンの環境に配慮したものです。長く履くというだけでなく、一生でも付き合うことが可能なポテンシャルを持つ靴作りによって、環境破壊を軽減する一助になろうとする考えも素晴らしいですね。
商品ページ
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(有)シューズサロンなとりや
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