傘といえば、イギリス。イギリスの傘といったらフォックスをおいて他にはないでしょう。
狐のマークが特徴の同社は、1868年から頑なにアンブレラだけを作り続けています。いつか欲しかったんですが、やっとチャンスが巡ってきました。やったね。
なんといっても、最高級バージョンのソリッドシリーズは、ヤバイの一言です。フルハンドメイドで職人が1本ずつ手作りするんです。ハンドルからシャフト、石突きまでをたった1本の木で作り上げるのです。オークやヒッコリーなど天然目をまっすぐに仕上げ(若干前のめりしている)、持ちやすいようにハンドルを手曲げするんです。
また世界で初めてナイロン生地を採用したのもフォックス。もともとはシルク製しかなかったんですが、高いくせに破れるわ色焼けするわで大変に扱い辛い素材でした。それに加えて黒しか作れなかったらしいのですが、それを思い切ってナイロン生地の採用に踏み切ったそうです。
一番の看板商品は、お手ごろ価格のチューブシリーズ。直径約8mmの鉄パイプに焼付け防錆塗装をしたこれまた凝った作りのモデルです。ハンドルは、木製や革巻きやニッケルやシルバーのものなど実に多彩。動物をモチーフにしたハンドルもあります。
日本では傘というと雨の日に差すものと考えられていますが、英国ではステッキの代わりとしても珍重されているそうで、なんと傘を極限まで細く巻くだけの職人がいるとか。すばらしい傘を持つことはひとつのステータスにもなっているのです。
英国王室の人たちがめっちゃくちゃ細い傘を持っているのをみたら、そういう職人に巻かせたものなんだと思って間違いないかも。自分でも細く巻く技術を習得したいですねぇぇ。
いや~傘ひとつとっても奥が深すぎ。溺れそうだわ。
(有)シューズサロンなとりや
http://www.natoriya.jp/
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