そんなご要望がありまして、今回カスタマイズしてみました。ビブラム社のラグソールを装着して、完全にタフネスブーツモードへと進化しています。アッパーはもともとカーフなので、ちょい防水すれば全く問題なく悪天候でも履けてしまうブーツの完成です。
ほんとうは、最初からこうして発注したつもりだったんだけどねぇ、なぜかレザーソールで来ちゃうんですよね。ジャランスリワヤ、今後はラバーソールタイプの製造、よろしく頼みますよ。
ところで、雪があるうちに色々と持っているラバーソール靴を試してみました。
一番グリップ力があったのは、ダイナイトソールですね。シンプルなゴルフシューズのスパイクのようなパターンが特徴で、ドレスシューズのラバー底として採用されたり、イギリス靴に多く採用されていますが、このソールは、結局ピンが鋭角に接点することで、グリップしているみたい。また、雪道でも靴底に雪が溜まらないのも利点なんですね。
つづいて、ラグソール。写真のタイプですが、グリップ力に関しては、ダイナイトといい勝負でした。ただ、砂利や泥の多いところや雪道では、溝にそれらが溜まってしまい、グリップ力の低下を引き起こすことが懸念されます。もともと登山靴様のソールなので、岩場などでは最も強力に機能してくれるソールなのだと思います。
リッジウェイソール。これは、ダイナイトソールとラグソールの良いところを組み合わせたようなソールです。パラブーツが有名ですね。多少ゴツイ点を除けば、どんなシーンでも使える優れものです。
あと試したのは、クレープソール。雨天はいいんだけど、塗れた鉄板の上やタイルは要注意です。雪道も歩く程度なら問題ないけれど、走るのは危険です。要するに滑ります。履き心地は抜群にいいんですけどね。
トリッペンのクローズドタイプのフラットソール。これは、クレープソールと基本的に同様で、滑ります。雪道は特に注意ですが、雨は大丈夫みたいです。
トリッペンのカップソール。これは滑ります。雨天は大丈夫ですが、雪道はかなり危険です。また、センターの無い2ピースソールなので、ちょうど土踏まず部分から水漏れします。防水対策は万全にしておくことをお勧めします。
トリッペンのペナソール。これは、グリップ力が高くてお勧めです。雪もそれほど溜まりませんが、雪質によるようです。泥は溜まってしまう恐れがあります。履き心地はクレープ級に良いです。
最後にレザーソール。これははっきり言って滑ります。受験生は履かない方がいいでしょう。受験生が履くならラグソールだな。がっちり食いついて頂上まで到達してくれますよ。
レザーソールは、雨天や雪は基本的にアウトです。ただ、ダブルソールなら問題ないです。
なにが良いかっていうと、通気性が凄い良くて、夏場にはシングルレザーソールがお勧めです。汗かきの人なら、炎天下のアスファルトの上に5分間くらいじっとしていると、汗で足型が地面に付くくらい呼吸してくれます。都会の人は天候が良いので、レザーソール派がほとんどですが、北日本に居るとレザーソールの出番は限られてしまいます。でも、良さとデメリットを良くしって付き合えば、これほどいいソールはないのです。だから、高級な靴は、すべて革底なんですよ。いきつくところは、レザーソールなんですね。
大体こんなところですかね。
(有)シューズサロン・なとりや
http://www.natoriya.jp/
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