この4月からNHKハイビジョンで土曜ドマラとして放送されていたドラマが、昨日最終回を迎えた、タイトルは、“トップセールス”。35年以上前からバブルまでの日本という年代の中、普通の家事手伝いの女性が、ミヤケモータースという車販売会社に就職するところから話は始まる。右も左もわからない世界。男女雇用機会均等法もない時代。女に車が売れるかとののしられながらも、持ち前の明るさと前向きな姿勢が実り、様々な苦難を乗り越えながらミヤケのトップセールスマンに登りつめた。

しかし、オイルショックの煽りを受け、社風が変わったり、最愛の上司の突如の死を体験するなどし、営業所は解散。上司がいつも語っていた『車を売ることはお客様の未来を作ることなんだ』という言葉を信じ、心機一転SUB(エスユーベー)という外車ディーラーへ就職。たった1年でトップセールスとなり、数年後SUBの会社社長にまで登りつめた。しかし、SUBでは、実績を認めて社長就任となったのではなく、あくまで広告塔としての社長職を望まれていたことがわかる。現場に立っていなかったばかりに、これまで築き上げてきた、様々な営業所の営業成績はがた落ち。やっとの思いで再建を計った後に、SUBを去る。そして新たな就職先として選んだのは、なんとミヤケモータースの普通の販売店だった。

ざっと紹介しましたが、事実を基にした時代背景とヒューマニズム、物を売るということはどういうことかを巧くマッチさせて実に面白いドラマでした。さすがNHKでした。

来週からは、監査法人というものものしいタイトルのドマラがスタートします。土曜夕方6時からハイビジョンで、夜9時からはBS-2で放送されます。かなりお勧めなんで、絶対見るべし!!